宮園クランがなんやかんやで小説家になるまでのブログ

凡そ社会的地位の無い30代男性が小説家を目指す為のブログ

モブリーマンが語るハーフフィクション怪談【うつせみ】

遠慮とは字が表すがままに「遠」くから「慮(おもんぱか)」る意なのだろうけど自分に関しては自分に置き換えては自分が行為として行っている遠慮とは決してそんなことは無くて「我を通すことで揉めるのが嫌」であったり「黙っている方がすんなりいきそう」であったり蓋を開けてみれば満足値に達していない状態にありながらもより強い「怠惰」の感情が根付いているのだなぁと考えながら快速急行の電車が来るのを列の先頭で待っており到着時にちょうど一つだけあった空席に座ろうと歩を進めた途端後ろから猛然と血色の悪い中年男性に追い抜かれてしまい結論結果結局立ちっぱなしで三十分間臍(ほぞ)を噛むことになってしまった、宮園クランです。







チャーシューになるぐらい暑いしちょっぴり怖い話でもしましょうぞ。それではご覧ください。


遠藤青葉さん(仮名)について

そういう風な女性社員がクランの会社にいらっしゃいます。経理チームの為別室での勤務となりますが、喫煙ルームで出くわせば話すこともしばしばあったりします。




容姿は良くも悪くも普通といった感じで(私から見たらという主観です)、年は4つほど上であり、いわゆる【腐れ】属性をお持ちな独身街道まっしぐらな、世間的には負け組みと揶揄されかねない、女性です。




なまじ多少アニメやマンガの知識を私が持っているのと、そんなディープな話を経理チーム内で共有できる人間がいないかどうかは不明ながらも、頼んでいないのに機関銃の如くあぁだこぉだと話されます。表立って強く言えない私は、愛想と苦が半分ずつ混ざり合ったような笑いを浮かべ、いつも話を切り上げオフィスに戻っております。




そんな彼女と、ひょんなことから先日晩御飯をいっしょに食べに行くことになったのです。

苦痛でしかない84分間

雨が降ったり止んだりして、湿気と熱気が凄いことになっている20時過ぎの京都某所にて、ようやく仕事が終わって喫煙所で一服してから帰ろうとした矢先、彼女と出くわしてしまいました。




正直帰りたくて仕方が無かったのですが、弾みで飯を食べに行くことになってしまい、その辺の居酒屋に入ります。週半ばとはいえ他の客は全然おらず、ちゃんと洗浄しているのかどうかが疑わしいってなぐらいに出される料理が載った食器が全体的に臭います。ほら、あのなんか中途半端に室内で部屋干しして生乾きになった時にする、あんな臭いがするのです。




「――でねっ・・・・・・刀剣乱舞のね、誰々(キャラ名)と誰々(キャラ名)がねっ・・・・・・」




私の憂いを一切気遣うことなくひたすら喋り続ける彼女。菜食主義なのかサラダを一人で3皿も頼んでおり、口の端についたアボガドのかけらと、ドレッシングで汚れた袖が嫌でも目に付きます。帰りたい気持ちで満たされていくのが分かります。あとこの店めっちゃ暑い、クーラーぶっ壊れているんじゃないのかってぐらいに。。




「ぁー、すいません遠藤さん。僕明日実は朝イチで岐阜に出張でして、あまり遅くなるとあれなんでそろそろこの辺で帰ろうと思うのです」




とうとう耐え切れず、男性であるクランから解散を切り出すことに。お会計をしながら、なんならまだまだぜんぜん喋り足りないってな雰囲気をかもし出す彼女の目は、先ほどみたく爛々と輝くものからドブ川の濁流のようにみるみる内に濁っていくのが分かりました。




JRの改札まで遠藤さんを見送って、さてちょっと離れてしまったしバスに乗って帰るかとナビタイムを呼び出そうとすると、ラインの通知音が振動と共に小さく響きます。




「ていうかブルーリーフって誰だよ」




(今日はいっぱい相手してくれてありがとう★また時間が合えばご飯行きたいなぁ★)




はい。ご存知の通り彼女こと遠藤さんでした。どうやら私がお手洗いに行く為席を立った際に勝手に登録したみたいです。

そして色々あって










(中略)











終わりに

でまぁ、最終的に今日出社した際に蝉の抜け殻に髪の毛が限界まで詰め込まれたグロい物体が椅子に置かれていたんですよねぇ。




暫くは直行直帰を心がけたいと思います。




おしまい☆




本日もお時間をいただき、ありがとうございました。




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